2008年07月23日

健保治療と施術者登録番号について

今般、社団法人日本鍼灸師会社団法人全日本鍼灸マッサージ師会、社団法人日本あん摩マッサージ指圧師会会員に、厚労省から「施術者登録番号」が付与され、今後は健保のレセプトに記載することになりました。
14桁の施術者登録番号により、免許証番号や上記3団体の所属が判るようになっていて、無免許者の請求が排除でき、保有免許の種類(はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師)、施術所数等を情報として取り込むことで保険者側においては適正な療養費支給のための審査も可能となりました。
鍼灸マッサージの保険治療は、療養費といって、旅先で保険証を持たないで治療を受け、一度実費を支払って後で役所から保険給付額を返してもらうのが原則です。しかし、これでは患者さんの負担が大きいため、多くの保険者は委任払いといって、療養費の申請手続きを鍼灸マッサージ師が代行し、患者さんからは一部負担金のみ頂いて、保険給付額は鍼灸マッサージ師に振り込んでもらうという方法を認めてくれています。
ですから、上記3団体に所属しなくても保険治療はできるわけですが、意図的に遠くの鍼灸マッサージ師を患者さんに派遣して往療料で稼ぐといったケースが目立つようになったため、施術者登録番号が付与されることになったのではと思います。
社団法人愛知県鍼灸マッサージ師会は、上記3団体の支部的役割を持ち、自主的にレセプトを審査した上で保険者に提出しています。
鍼灸マッサージの保険取扱実績がなく、不支給になったケースもありますが、私としても、患者さんに手軽に鍼及マッサージ治療を受けていただけるよう、保険治療について積極的に取り組んでいます。
posted by 平瀬 徹 at 11:35| Comment(0) | TrackBack(1) | 鍼灸治療

2008年06月23日

鍼灸マッサージと健保治療

先月愛知県鍼灸師会の会長に就任された梅村邦雄先生は、新会長挨拶の中で、「保険を使えることは患者の権利であり、自らの都合を優先すべきでないと考えます。実費で高くても患者は来る、それをプライドにすることをやめてほしい」と述べられています。
私も同感です。
ひらせ鍼灸院には「保険使えますか?」という問い合わせのお電話を頂いたものの「現金でお願いします」と来院される方もいらっしゃいます。「保険が使えるのならきちんとした治療院だと思って問い合わせてから来ました」とおっしゃられます。
鍼灸マッサージで健保治療をするためには、お医者さんの同意書が必要です。お医者さんに同意を頂くということは、お医者さんに信頼していただくことが大切です。
さらに梅村先生は「未病を治すとか、人間全体を診る経験治療であるとかに甘えずに科学性を追及しなければ、医師、患者の確固たる信頼は不可能です。保険と学術は我々業団発展の両輪です。」とも書かれています。
私が所属している現代鍼灸手技療法研究会では、特定の流儀に拘らずいろんな治療法を学んだり、参加者の治療院見学をしたりしています。私も治療の組み立て方や鍼の刺し方のレパートリーが、この勉強会に参加するようになってかなり増えました。7月20日は、パソコンを使った鍼灸マッサージ健保レセプト作成について学びます。パソコンを使えば視覚障害者もレセプトを作成できる時代になりました。治療に長期間を要する患者さんに安価に治療を受けていただけるよう、とくに視覚障害者の鍼灸マッサージ師の方々に、受講していただきたいと思います。
posted by 平瀬 徹 at 19:19| Comment(0) | 鍼灸治療

2008年04月07日

「後期高齢者医療制度」改「長寿医療制度」

 4月1日から、後期高齢者医療制度が始まりました。そして、運用開始当日に福田康夫首相の指示で急きょ「長寿医療制度」に呼び替えることが決まりました。
 同制度は75歳以上のすべての人と、65歳以上75歳未満で一定の障害がある人が対象です。「一定の障害がある人」とは、障害基礎年金を受給している人、と考えていいでしょうか。
 保険料は所得により異なり、年金受領額が年18万円以上の場合は、介護保険料とともに年金から天引きされます。
 「長寿医療制度」というからには、もっと高齢者に優しい制度にしてほしいと思うのですが、医料費が急増して、取れる所がなくなったから年金から取ろうということなのでしょう。
 ひらせ鍼灸院にも新しい保険証をお持ちの方が来院されましたが、「私には字が小さくて読めません」と口々におっしゃっていました。また保険証だと思ってお持ちになったものが郵便局からの不在通知だった、ということもありました。いずれにしても新しい保険証、社会保険事務所が発行しているカードタイプのものと違ってペラペラ。紛失される方があるかも!と思ってしまいました。
 私も後期高齢のレセプトソフトの音声対応についてのテストを始めましたが、まだわからないことだらけです。
posted by 平瀬 徹 at 08:12| Comment(0) | 鍼灸治療

2007年08月30日

サラリーマンはいいな!

先日、鍼の実技の勉強をしたいというニーズがあったことを書きました。
その一方「私は、現在のところ、鍼治療に関する勉強をする気はありません。手技に関する勉強会であれば、都合がつけば参加したいと思います。」というメールも頂きました。
企業や病院では、鍼をさせてもらえない所が多いのも確かです。それで、オイルマッサージ、アロマテラピー、整体、足の反射療法等、いろんな技を駆使することになります。
ところがその方は「鍼の技術は元々低レベルなので、鍼をさせてもらえないのは実は助かっていると言えなくもありません(笑)私の手に余る症状の場合は、素直に私にはできないと言って、鍼灸院やカイロなど、地域的なところも含めて適切な治療所を紹介しています。」とのお返事。
私も、癌の疑いがある患者さん等、お医者さんに行っていただくようお勧めすることもあります。でも、私を信頼して来て下さる患者さんに対し、できるだけのことはさせていただきたいと思い、日々治療させていただいています。
肩こりを楽にして差し上げられるだけでは、自営では食べて行けないということもありますが・・・・・。
私も二年間鍼灸院に勤めて開業しました。本当は五年は勤めてからと思っていたのですが、当地の市営住宅の立て替えのタイミングや、院長が太鼓判を押して下さったこともあって、思いきって開業しました。
開業は経費もかかるし波もあります。しかし、患者さんに「這って来院したのに、魔法みたいに帰りは腰を伸ばして歩いて帰れる」なんて言われると、とてもうれしくなります。
毎日さまざまな職種の方々とお話ができる。しかも楽になったと喜んでいただける。この仕事を続けさせていただけることに日々感謝しています。
やっぱり開業してよかった!
posted by 平瀬 徹 at 09:00| Comment(0) | 鍼灸治療

2007年08月20日

鍼の実技

 昨日の現代鍼灸手技療法研究会の名古屋勉強会は、問診の基本、傾聴の仕方の後、実際に問診した後病体把握をし、治療をしあうという形で進められました。
 問診の仕方によっては「はい、いいえ」で終わってしまうので、どんなふうに尋ねれば詳しく症状を聞けるかという練習をしました。
 閉ざされた質問では充分な病体把握はできないので、開かれた問診をしなければならないのですが、なかなか難しいなあと思いました。

 昨日参加して下さった方から、鍼の実技を勉強したいという要望がありました。
病院勤めの人やヘルスキーパーの人の中には、職場で鍼をさせてもらえず、退職後いざ開業となると、鍼の感覚を忘れていて困るという声があります。
 有名な先生の技を見せていただくのもとてもよい勉強になりますが、モデルになってどんな感覚かを味わえることは少ないです。近くに寄って置鍼された状態を触らせていただくことも受講者が多いとままならないこともあります。
 仲間同士で鍼をし合うと、人それぞれツボへのアプローチの仕方が違うことがわかります。ある人はとても優しく、ある人は静かに、ある人は躍動的というように。
 私は、現代鍼灸手技療法研究会に参加するようになって、少ない刺鍼で、広い範囲に効果が出せるようになってきたように思います。
 そんな話を、信愛鍼治療院の神野先生にお話したところ、「最近は若い人で勉強し続けようという人が少なくなりましたね」と嘆いておられました。神野先生には1月にも治療院見学をさせていただき、参加者全員に鍼をしていただきましたが、来月もう少し踏み込んだ内容で理論や実技を教えていただけるようお願いしたところ、快くお引き受けいただくことができました。とても楽しみです。
posted by 平瀬 徹 at 17:56| Comment(0) | 鍼灸治療