3月10日の加藤俊和先生の講演の続きです。
コンピュータ技術の発展により、欧米ではほぼ自動点訳、自動読み上げがパーフェクトになり、この分野でのボランティアは必要なくなっている。
しかし、日本においては、外国語の資料であっても日本語を含みレイアウトも複雑なので、点訳者は必要。
また、日本では漢字の読みが多様で、レイアウトも複雑。図表や写真の説明にも点訳者の力が必要でなくなることはない。
パソコン点訳は修正が楽ではあるが、画面で見つかる誤りと点字にして見つかる誤りは違うので、画面だけの校正は危険。
マルチメディアDAISY(デイジー)は、出版社の許諾も得やすく、文字は認識できなくても音声読み上げなら理解できるディスレクシアにも情報提供できる。
「てのひら」は続け、「ての こー」は空けるが、これは「掌」が漢字一字であるため。
しかし、最近は「手のひら」と書くようになってきているので、世の流れで「ての ひら」と切るようになるかもしれない。
Laserはlight amplification by stimulated emission of radiationの略。しかし、単語と認識している人も多く、本来は外字符で書くべきだが、外国語引用符で囲んで点訳している方もいらっしゃるかも!
点訳ボランティアはまじめな方が多いので、言葉の起源を辞書で調べて分かち書きをしている。
しかし、辞書を調べないと切れ続きを判断できないようでは、点訳ボランティアにも触読する視覚障害者にも負担が大きい。
点字表記法は今まで十年区切りくらいで改定されてきているが、まだ編集委員会ができていないので、次回改定には三年はかかりそう。
語例や説明、記号は増えても、大きな変更はないと思われる。
2013年03月12日
これからの「情報支援」は「多様な利用者ニーズに応えること」
posted by 平瀬 徹 at 11:18| Comment(0)
| 福祉・ボランティア
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