2012年08月25日

スマフォに機種変して二週間

7月末、今まで使ってきたらくらくホンIV(F883iES)が突然再起動するようになったので、ドコモショップに修理依頼しようとしたら、「修理なら4〜5万円、らくらくホン7への機種変更でも5万円、スマートフォンへの機種変更なら15000円くらい」と言われました。
ドコモはどうやら従来の携帯電話(「ガラパゴス・ケータイというそうです)を撲滅したいようです。
しかし、らくらくスマートフォンはシニアには使えても、音声ガイドが不充分。
そこで、一般のスマフォにドキュメントトーカ for Andoroidをインストールして使っている視覚障害者がいるという情報がありましたので、検討し始めました。
ちょうど8月5日に大阪で行われた日本漢点字協会の役員会でスマフォを使いこなしておられる方がいらっしゃいましたので、触らせていただくことができました。その方はauのAQUOS PHONE SL IS15SHをお使いでしたが、私はドコモのケータイを使い続けてきましたし、ドキュメントトーカとの相性が最もよいという評判のdocomo NEXT series GALAXY S III SC-06D にしました。
ドコモでは他社のアプリについてはサポートしかねるということでしたが、らくらくスマフォが使えないことを説明し、下記の設定をしていただきました。

「設定」「セキュリティ」「提供元不明のアプリ」インストールの許可
Google Play にアクセス。
グーグルのアカウントは、アプリをインストールするのに必要なので、晴眼者の方でも先に取得しておくことをおすすめします。
ドキュメントトーカ for Andoroid(990円)
ドキュメントトーカ IME  
ドキュメントトーカ ボイスナビ

Nova Launcher
をインストール。
ホームを「docomo Palette UI」から「Nova Launcher」に変更する。
(「docomo Palette UI」は、読まないアイコンがあります。)

「Talkback」をアップデートする。
(これから購入される方は最新のものがインストールされているかもしれませんが、私が購入したときは再起動後ドキュメントトーカがしゃべってくれなくて焦ることがありました。
「Talkback」のアップデート後は安定動作しています。)

「設定」「言語と入力」「テキスト読み上げの出力」
優先するエンジンで「DTalker TTS」を選択
「設定」「言語と入力」キーボードと入力方法で「DTalker IME」にチェック
「設定」「言語と入力」「デフォルト」のキーボードを「DTalker IME」にする
「設定」「ユーザー補助」「Talkback」をONにする

トークバックの設定で
着信音 を関係なく読み上げる
発信者番号を読み上げる ON

「設定」「ユーザー補助」「画面の自動回転」をOFFにする
「設定」「ユーザー補助」「パスワードの音声出力」をONにする
「設定」「ユーザー補助」「タッチガイド」をONにする
(「タッチガイド」をONにすると、スクロールは二本指、タップはダブルタップになるので、この設定は最後にしていただいたほうが晴眼者の方は操作しやすいでしょう。)

「設定」「ユーザー補助」「ウェブスクリプトをインストール」を許可する
。設定「ユーザー補助」「電源キー長押しでユーザー補助ショートカットを使用」

「設定」「言語入力」「DTalker IME」「設定」で「ナビゲーションモード」を設定する

以下はGALAXY S III SC-06Dのにみ適用できる設定です。
「設定」「ユーザー補助」「ホームキーで応答」をONにする
「設定」「ユーザー補助」「電源ボタンで通話を終了」をONにする
(上記の設定で、タッチ画面を操作しなくても電話に応答できるようになります)

最も苦労しているのは文字入力です。
はっきり言って、めげそうになりました。
ドキュメントトーカとの相性の問題で、携帯電話に採用されていたテンキーによる文字入力はできないようです。
そのため、ローマ字あるいは五十音入力になります。
皆さん画面の小さなキーボードに馴れるまでに一カ月はかかるとおっしゃっていましたが、私もようやく短いメールを送れるようになったところです。

そのメールですが、SPモードメールは、何か別のアプリで検索など文字入力してからでないと、ドキュメントトーカ IMEによる漢字変換が利きません。
この問題は、Nonストレス軽快メールFor SPモードメール(100円)をインストールして使うことで解消できました。
当初は、iモードを再契約し、ドコモのminiuimカードをFOMAカードサイズにするアダプタを購入、壊れかけのらくらくホンと併用することも考えましたが、スマフォだけで行けそうな気がしてきました。

「ドキュメントトーカ ボイスナビ」を起動して歩いていると、近くのお店を案内してくれて、散歩も楽しくなります。
ランドマークまでの距離には誤差がありますし、現在今まで使用していたAPIがサービスを終了してしまい、別のAPIを使用できるようになるまでは、右折、左折といった目的地までのガイドはできないようですが。

Windows8では、スタートメニューが廃止され、スタート画面が採用されます。
今まではツールバーやアイコンの位置を意識しないでパソコンを操作できていましたが、これからはボタンの位置や大きさなども把握しないと操作できなくなると思います。
スマフォでは、雑多にアイコンやボタンがあるので操作は大変です。OKやキャンセルのボタンも左右逆だったり、画面中央だったり下端だったり・・・・・検索ボタンのような小さなアイコンを探すのも大変です。
しかし、これからはタッチパネルを採用する製品はますます増えるはず。
視覚障害者がスマフォのタッチパネルに馴れることは、今後家電やデジタル楽器を操作できるようになるためにも、よい訓練になるような気がしてきました。
posted by 平瀬 徹 at 12:08| Comment(0) | 日記
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