2010年03月31日

持つべきものは患者様

母の誕生日祝いに妹がディズニーリゾートに連れてってるときのこと。
「加湿器にお掃除サインが出てますよ」と患者さんが教えて下さった。そして、待ち時間に掃除して下さった。

テレビの映りが悪いなあと気になっていたところ「アンテナ折れてますよ」と患者さんが教えて下さった。そして「アンテナ買ってきて立ててあげましょうか」とおっしゃって下さった。
電気関係のお仕事をされていたとはいえ、体調崩して来院して下さっているので申し訳ないなあと思ったけれど、お言葉に甘えることにした。
夢中になれることがあると元気になられる患者さんなんですけどね。

私はこの仕事を始めるまでは野菜をあまり好きではなかった。
しかし、農家の患者さんたちが収穫したばかりの野菜を持ってきて下さるものだから、生野菜をうさぎみたいにもりもり食べるようになった。
居酒屋で付け添えに出てくる野菜がまずく感じるようになった。

持つべきものは患者様です。
いつも感謝しています。
私にご恩返しできることは、真心をこめての精一杯の治療だけです。
posted by 平瀬 徹 at 11:22| Comment(3) | 日記
この記事へのコメント
いいお話だぁ。これって目が見える見えない関係を超えてますよね。人間同士の真のコミュニケーション!「いい患者様をお持ちですね」というより、「いい人間関係をお持ちですね」と言いたいです。拍手!
Posted by 雪世 at 2010年03月31日 15:43
患者さん(というか、アタシにとっては利用者さんだけど)の力って大きいですよね。

アタシは、仕事で、お昼ゴハンを作るとき、
苦手なきゅーりやピーマンを切らなくてはならなく困っている時、
「野菜、切ってあげるよ」って、
さりげなく手伝ってくれる利用者さんがいます。

平瀬さんは、良い人なんだろうな。
お会いしたことないけど。
いろんな人が、さりげなく助けてくれそうなオーラを感じます(謎

Posted by いかえり★ at 2010年04月02日 21:23
みなさんと同じく、本当にいいお話で、
読んでいて心が温かくなりました。
スティービーさんの人格のなせる業なんでしょうねぇ。
Posted by つるこけもも at 2010年04月02日 22:44
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]