患者さんの個人情報になるので詳しくは書けませんが・・・・・
おしゃべりがお好きで、治療室のドアを開けてからお帰りになるまで、ずっとお話なさっている元気なおばあちゃん。
一昨日、突然おしゃべりがやんだので、おかしいと思ってお声をかけるも、「ううーん」とおっしゃるだけ。
鍼灸院を開業以来、初めて患者さんのために救急車を呼びました。
ちょうど妹がいたので、妹にバイタルチェックをしてもらいながら救急隊に容態を電話で説明することができました。
父のときもそうでしたが、救急車から詳しい容態についての電話がかかってきます。一人でバイタルチェックや人口呼吸などしながら電話に出ることはできません。
お医者さんの診断結果は、心筋梗塞。
坐骨神経痛の治療のため来院されていましたが、高血圧の持病があるということは、おしゃべりなのに全然おっしゃって下さいませんでした。
私は、話に乗せられるだけで、肝心な問診が抜けていたことを反省しています。
おばあちゃんは、おじいちゃんと二人暮らし。おじいちゃんにも持病があって、老老介護です。
「意識が遠のいたのがおじいちゃんと二人のときや道端でなくてよかったね、と妹とホッと胸をなで下ろしました。
昨日、白杖を買いに行くために外出中、患者さんから頭痛についての相談メールが届きました。
しかし、普通の頭痛ではないようなので、救急外来への受診を勧めました。
私が想像していたとおり、ヘルペスが頭痛を引き起こしていたようです。
ヘルペスは、唇にできる熱の吹き出や水痘(通称みずぼうそう)ならそんなに心配ないと思いますが、脳に入ると生命の危険を伴うこともあります。
私は伯母をヘルペス性脳炎で亡くしていますし、以前も首に発疹がある患者さんにお医者さんに行っていただいたところ、即入院になったことがあります。
鍼灸マッサージ治療は万能ではありません。
きちんと患者さん一人一人の病状を把握し、必要なら専門医の受診を勧めることの大切さを、改めて痛感した二日間でした。
2009年11月23日
寿命が縮む思い
posted by 平瀬 徹 at 10:21| Comment(3)
| 鍼灸治療
ある時、何かクラスの連絡があって、カップルのどちらかに言ったんですが、もう片方には言わなかったんです。
そうしたら、もう片方に伝わっていなかったんです。あれだけしゃべってて伝えなかったのかって、みんな驚いたものでした。
私もどちらかと言わなくてもおしゃべりなので、大事なことも言わないといけませんね。
最近見ないなと心配していた患者さんが、やっぱり亡くなっておられました。
20年以上も開業していると、お亡くなりになった患者さんがたくさんいらっしゃいます。30代、50代で他界された方もいらっしゃいます。
お寿司屋さんやサウナに連れて行って下さった患者さんに、外では「お酒控えて下さい」なんて言えませんでした。
息子さんの結婚披露宴で、エレクトーンを弾いてほしいと言われたのもよい思い出です。そのときは、スタッフの方から「うちのブライダルプレーヤーとは比べものにならないくらい豊かな演奏でした」と言われ、テーブルのお花を頂いて帰ってきました。