2009年06月30日

一度にたくさん治療してももうかりません

この記事も書き直しです。

ひらせ鍼灸院の患者さんから「先生、たくさん治療すれば保険でたくさん請求できるんでしょ。今度から手だけじゃなくて足にも鍼してよ」と言われました。
鍼灸の場合は一つの病名にしか保険は適用されません。マッサージの場合は脳卒中等で関節が硬くなったり動きが悪くなった場合に適用されるので、右半身か左半身か、麻痺が起こった側のみの治療になります。

鍼灸マッサージの保険適用は、西洋医学で治療してもなかなか効果が出ない場合に、お医者さんが鍼灸マッサージをしてもいいですよ」と同意して下さった場合にのみ認められます。
全身の治療を認めてしまうと、治療と慰安の区別がつかなくなるということなのでしょう。

とはいえ私は、腕にしびれがある人は頚から肩の血液の流れが悪い場合もありますし、膝痛の患者さんも腰の筋肉のバランス調整が必要なこともあるので、一緒に治療させていただくことがあります。
だからといって、料金を上乗せすることはありませんのでご安心を(笑)!

私はよく頂くご質問に、下記のように書いています。


 薬も飲み過ぎると副作用が出るように、鍼灸マッサージも刺激が多すぎると体がびっくりしてしまい、倦怠感が残ることがあります。
 つぼに刺激を与えると、そこに血液が集まってきます。治してほしい所がたくさんあって全部丁寧に治療したとしても、血液が分散してしまい、結局どこも楽にならなかったということが多いのです。
せっかく来院したのだから長くたくさん治療してほしいとおっしゃる患者さんもいらっしゃいますが、最も辛い所を中心に治療したほうが、早く楽になるケースが多いのです。
posted by 平瀬 徹 at 15:29| Comment(0) | 鍼灸治療
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