2009年06月20日

もっと点字を大切にしてほしいな

Windowsが起動しなくなったので、復旧してくれる人を紹介してほしいという電話を頂きました。
その方のパソコンはもう随分前から安定動作していないようなので、必要なデータのバックアップをするように勧めていましたが、とうとう来るときが来ました。
視覚障害者用のソフトについては、ただリカバリすればいいというわけには行かず、音声画面読みソフトの環境設定も必要になってきますので、ボランティアにしても業者にしても安心して依頼できる所は少ないです。そういうこともあって、なかなかリカバリに踏みきれなかったのかもしれませんが。
その方は仕事にパソコンを使っておられるので、業者を紹介することに・・・・・。
当然のことながら、パソコンでメールのやり取りはできないので、業者から携帯メールでパソコンの送り先の住所を送信していただきました。ところが、メールがエラーで戻ってくるという業者からの連絡。
仕方ないのでそのユーザーに電話して「今から業者の住所を言いますからメモして下さい」と言ったら「点字器がない」とのこと。「どうするつもりだったの?」とお聞きくすると「携帯メールで住所送ってもらって、それを宅配業者に見せて送り状を書いてもらうつもりだった」と・・・・・。
いくらパソコンで何でもできるようになったからといっても、中途失明者じゃないんだから家に点字器くらいは用意しておいてほしいな。

私もパソコンを使うようになる前は友達の電話番号は殆ど覚えていました。
しかし、最近はいつも小型の点字器を持ち歩いてメモをし、帰宅するとパソコンに入力。スケジュールは携帯電話の中です。
講座で立て続けに質問されると忘れてしまうこともあるので、一つずつ質問していただくか、質問を聴きながらメモして回答。
文明の力で頭を使わなくなったせいか、それともやっばり年のせい?
posted by 平瀬 徹 at 20:15| Comment(2) | パソコン、アクセシビリティ
この記事へのコメント
こんにちは!
私は携帯定規(32×6行か、17×6行のどちらか)と、6行分くらい書ける点字用紙の切れ端をいつも持ち歩いています。メモを点字でとる晴眼者というのも変わってるかもしれないけど(笑)重宝してます。もちろん、相手に渡すときとか、咄嗟に名刺に書くときもありますけど、主に自分用。
Posted by めろんぱんち at 2009年06月21日 00:20
めろんぱんちさん、コメントありがとうございます。

名古屋のテレビ塔の下の野外ステージでエレクトーンを弾き終わって、ステージから下りたとたん、若い女性から「これ私の連絡先です」と点字で住所や電話番号を書いたメモをもらったことがあります。ビックリしました。手話も点字もできて、盲聾者の通訳介助もなさっているというスーパーレディーで、いつも重い木製の点字盤を持ち歩いているとのこと。
点字の名刺もうれしいけれど、その場で点字を書いて下さったのにはとても感激しました。

めろんぱんちさんのように、健常者なのに自分のために点字でメモを取るという方はまずいらっしゃらないような・・・・・。

「平瀬さんの名刺には点字入ってないんですね」って言われることがありますが、私は健常者の方にお渡しすることのほうが多いので、名刺には点字を書いていません。
メールアドレスは長いからとても名刺には書けないし・・・・・。
Posted by 平瀬 徹 at 2009年06月21日 18:32
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