2008年09月17日

もうかってまっかー?

「晴眼者(見える人)がこの業界に進出してきたから視覚障害者がもうからなくなった」と嘆いている人がいます。どうなる、視覚障害鍼灸マッサージ師にも書いていますが、晴眼鍼灸マッサージ師が急増していることは確かです。
視覚障害者にとって往療できないことは大きなハンディです。晴眼者は、午後数時間、車を運転して往療に出かけられますが、公共交通機関で移動していたのでは時間的にもロスを生じます。
しかし、晴眼者の方々がこの業界に増えてきたのは、病気を治すのに、また健康管理にも鍼灸マッサージが有効だからだと思います。
戦前から代々開業なさっている治療院もあります。そういう治療院の中にも、往療はしていない所もあります。
パソコンを使って視覚障害者も健保のレセプトを作成できるようになりました。
医学誌が点訳されるまでには3カ月くらいかかりますが、最近はインターネットで最新の情報を得られるようになりました。
晴眼者の方々が鍼灸マッサージの免許を取るのには、私立の学校に行かなければならないので視覚障害者よりもお金がかかります。皆さん必死です。
視覚障害者の往療を支援するためのNPOを設立したいというご相談も、晴眼者の鍼灸マッサージ師の方からあった話です。
愛知県鍼灸師会や日本鍼灸師会の学術講習会では、スライドを使うことが多いのですが、講師が内容を読み上げながら解説して下さるケースが殆どです。
今年も愛知県鍼灸マッサージ師会の学術講習会の日に、日本盲人会連合の東海地区夏期研修会が重なっていたようです。以前私が名古屋市視覚障害者協会の役員をさせていただいたときも同じことがありました。他県が当番の年ならやむを得ないかもしれませんが、地元開催のときに一年以上前から日程が判っているのに重ねてくるということは、視覚障害者のほうで障壁を作っていると思われても仕方ないと思います。
この一年余り、ひらせ鍼灸院に新しく来院して下さる患者さんの九割はホームページをご覧頂いた方です。何度もメール交換をしてから来院して下さる方もいらっしゃいます。
これからもこの仕事に誇りを持って、患者様お一人お一人を治療させていただきたいと思います。
posted by 平瀬 徹 at 13:40| Comment(0) | 鍼灸治療
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