先日、愛知県鍼灸師会からの紹介ということで、相談の電話がありました。
サウナに勤めていたけれど、鍼灸院を開業したいと思っている。サウナでは按摩しかできる環境になかったので、鍼の感覚をすっかり忘れてしまった。どうすれば感覚を取り戻せるだろうか?というご相談でした。免許はあるものの、もう一度鍼灸学校に通おうか、鍼灸学科がある大学なら臨床もできるだろうか?ともおっしゃっていました。
私が所属している小さな勉強会、現代鍼灸手技療法研究会は、企業で社員対象に治療や健康管理をするヘルスキーパーが勉強会を始めました。その後、開業鍼灸マッサージ師や病院や治療院に勤めている人も仲間に入れていただけるようになりました。
最近は病院でも鍼治療を取り入れるところが出てきましたが、以前は殆どマッサージしかすることができませんでした。ヘルスキーパーも、障害者の雇用率達成が第一
目的で、治療効果を期待されていない企業もあると聞いています。退職後やリストラされたときのことを考え、鍼の感覚を忘れないようにと、勉強会に参加して下さる方が増えています。
現代鍼灸手技療法研究会は、最初は大阪と名古屋で交互に勉強会をしていましたが、交通費もかかるということで、現在は東京・名古屋・大阪で別々に勉強会をし、年二
回合同勉強会をしています。しかし、大阪からも名古屋の勉強会に毎月のように参加して下さっている方がいらっしゃいます。皆さん必死です。
按摩マッサージ指圧は、治療後爽快感がありますが、深い所の治療となると鍼灸を取り入れたほうがより高い治療効果が期待できます。また、寝違いやギックリ腰のよ
うに、炎症があるものについては揉むと悪化してしまうものもあります。
職場の事情で鍼治療できない環境の方も多いと思いますが、ご自分の健康管理のためにも、鍼の感覚を忘れないで、研鑽を積んでほしいと思います。
2007年03月02日
鍼を忘れないで!
posted by 平瀬 徹 at 13:20| Comment(0)
| 鍼灸治療
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