エレクトーンがタッチパネル操作になって、ずっと触っていませんでした。
ところが、あるイベントで9曲もの演奏依頼。
妹に行ってもらうつもりでしたが、市販楽譜しか弾いたことがなく、その主催者のオリジナル曲3曲まではとても間に合いそうもないと音を上げてしまいました。
1曲は四年前に弾いたことがある曲なので、音色やリズムを変換して使えないかという望みもあり、先生を探して、今日音やリズム作りを手伝っていただくことができました。
できるかどうか自信がなかったので、黙っていたのですが、先に書かれてしまっていました。
実際に教えていただくうちに一つだけ安心したことがあります。それは、今までのエレクトーンでは最高二小節単位でしかリズムパターンを作ることができなかったものが、ステージアでは32小節までできるようになっていたこと。四小節とか八小節単位でパターンを作っておけば、リズムシーケンスを組まなくても対応できるということです。
200種類ものレジストレーションメニューがあるので、ジャズの即興演奏も馴れればできるかもしれません。
とはいえ、今日は二曲のレジスト作りに六時間もかかってしまいました。
高橋先生、本当にありがとうございました。
実は、高橋先生とは、以前に何度かお会いしたことがあります。
最初にご一緒させていただいたのは、T先生の生徒のエレクトーンの発表会でした。「ハイホー」の難しいほうのバージョンをサラッと弾いてらっしゃったのが印象的でした。
その後は、Y楽器の発表会にゲストとしてお招き頂いて演奏させていただいたとき。それがご縁で、エレクトーンプレーヤーのコンサートにガイドヘルプしてご一緒していただいたこともありました。
そして、昨年お亡くなりになったドクター・トシュこと鈴木としのり先生を高橋先生も師事しておられたのです。
「天国のドクター・トシュが、ぼくはもう行ってあげられないから、平瀬さんのところに行ってきて!って言われたような気がする」と高橋先生がおっしゃって下さったのが印象的でした。
市販の楽譜と音色データで演奏できるように教えることができる先生はたくさんいらっしゃると思います。しかし、オリジナル曲をエレクトーンでアレンジして弾けるようにするという作業はとても大変です。しかも私は視力がありません。
高橋先生も演奏活動をなさっていますが、バイオリニストやマジシャンとのコラボとなると、曲の長さや盛り上げる部分の調整は大変だと思います。
高橋先生もおっしゃっていましたが、エレクトーンは演奏そのものの練習よりも、音やリズムを作るのにかなりの時間を要します。しかも、楽器を運ぶのにもお金がかかります。
エレクトーンは一人でオーケストラの指揮者になった気分も味わえ、とてもダイナミックな雰囲気を醸し出すことができます。
でも、徹夜して音やリズムを作って演奏に望んでいること、運送にも費用が発生していることを理解して下さっている方は少ないと思います。
エレクトーン人口を減らさないためにも、もっとエレクトーンの素晴らしさをたくさんの人に知っていただくために、私もできることがあればと思います。
でもその前にヤマハさん、タッチパネルを使わなくても、Windowsのショートカットキーのようなものをエレクトーンに組み込んでいただけないでしょうか!
2007年04月05日
不思議なご縁
posted by 平瀬 徹 at 21:23| Comment(0)
| 音楽
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