ツイッターに「日常生活用具であるプレクストークリンクポケットをもらおうと思う」とつぶやいていた人がいました。私はこのつぶやきに違和感があります。
補装具や日常生活用具は、商業ベースに乗りにくく、高額になる障害者が使う特殊な機器を買い求めやすくするための制度と私は解釈しています。
点字器は身体に装着するものではないということで補装具の対象品目から外されそうになりましたが、読み書きは日常生活上必須ということで残されました。
補装具は、国の責任で支給されますが、日常生活用具は市町村主体のため、財政状況によって品目に差があります。
点字図書だけでなく、点字毎日のような新聞、パソコンソフトも対象になる地域もあります。
名古屋市は昨年度まで点字ディスプレイは、視覚・聴覚二重障害者にしか支給されませんでしたが、今月から私のような視覚単独障害者にも支給されるようになりました。私も早速ブレイルメモスマートBMS16を申請し、昨日納品していただきました。上位機種のBMS40も支給限度額で購入でき、使い勝手がよいことは間違いないのですが、私は携帯性を重視し、コンパクト、計量のBMS16を申請しました。
WindowsCE上で動く点字表示、音声ガイドつきコンピュータで、かなり高機能なので、自分好みにカスタマイズするのにもう二・三日はかかりそうです。今までは鍼灸の研修会に行っても、メモが追いつかないときがありましたが、講師の話が前後しても編集しながらメモできますので、今までより充実した研修になることは間違いありません。パソコンですから、SDカードに点訳書を保存しておけば、専門書やレジュメを参照しながら講義のメモをとるというマルチタスクでの受講も可能になりました。
補装具も日常生活用具も収入に応じて負担額が違います。収入が少ない人は負担額0で「もらえる」人がいるようですが、貴重な税金から捻出していただいて私たちの生活を豊かにしていただいているのですから、私には「もらう」という言い方には違和感があります。
かなり前に書いたものですが、公的な優遇措置、視覚障害者に便利な用具について紹介していますので、合わせてお読みいただければ幸いです。
2015年04月26日
補装具と日常生活用具について思う
posted by 平瀬 徹 at 21:22| Comment(0)
| 福祉・ボランティア
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